方向音痴であったり、人の顔を覚えるのが苦手な場合は
相貌失認であるかもしれません。
今回は、相貌失認の特徴や人の顔を覚えるときのコツをみていきます。
相貌失認とは?方向音痴と人の顔が覚えられないのが関係している理由
相貌失認(そうぼうしつにん)とは、他人の顔を認識する障害のことです。
人の顔を認識することができない、または困難な状態であり、先天的なことが多いと思われます。
目や鼻など顔のパーツは知覚可能であるのに、顔全体を見て個人の識別をすることができない状態を指します。
相貌失認との関係をみていきます。
方向音痴は人の顔が覚えるのが苦手
方向音痴の方は、道を迷いやすく方向感覚が鈍い傾向があります。
これは、脳の一部である右脳の働きに関係しています。
右脳は、空間認知や視覚的な情報処理を担当しており、
方向音痴の人の右脳の働きが弱いことが原因だと考えられます。
そのため、道や場所を覚えるのが苦手で、人の顔を覚えることも難しいのです。
右脳や空間認知がどちらも関係している
方向音痴の方の右脳の働きが弱いことは、相貌失認とも関係があります。
相貌失認は、主に右脳の顔認識領域の機能が低下することによって引き起こされます。
つまり、右脳の働きが弱い方は人の顔を認識するのが難しい傾向があります。
さらに、空間認知も方向音痴と相貌失認に関係しています。
空間認知は物体の位置や距離を把握する能力ですが、方向音痴の方はこれも苦手です。
したがって、空間認知の障害が相貌失認につながる可能性があります。
人の顔が覚えられない場合の対策
- 顔以外の特徴も覚える
- メモを取る
顔以外の特徴も覚える
人の顔が覚えられない場合、顔以外の特徴を覚えることが重要です。
例えば、髪の色や長さ、目の形や色、口元の特徴など、他の部分の特徴を意識して観察しましょう。
人の顔は一つの特徴だけでなく、様々な特徴で構成されています。
そのため、顔以外の特徴を覚えることで人を識別する際の手がかりとなります。
特に目や口元の特徴は、人の印象に大きく関わるため覚えやすいです。
メモを取る
人の顔が覚えられない場合、メモを取ることが有効です。
会った人の特徴や名前をメモに書き込んでおくことで、後から振り替えることができます。
メモを取る際には、特徴的な部分や印象に残るポイントを重点的に書きましょう。
例えば、「髪の色が明るい」「目が大きい」といった具体的な特徴をメモに記録すると良いでしょう。
また、メモを取ることは相手に対する配慮の一環でもあります。
相手が自分のことを覚えていないと思われることを避けるためにも、メモは役立ちます。
顔を覚えるのが苦手な場合は事前に相手へ伝えておく
頑張っていても、人の顔が覚えられない場合があると思います。
そういうときは、素直に相手へ伝えることをおすすめします。
なぜかというと、忘れられた相手からしたら結構ショックであるからです。
たとえば、「自分はこういうとこがあって〜なのでご迷惑をお掛けするかも〜」など。
また不快にさせてしまったときは謝るのもいいと思います。
自分がほかの人より、顔を覚えるのが苦手であることを理解し、周囲の人々にも伝えておくことが重要です。
顔を覚えるのが苦手な場合のメリット
顔を覚えるのが苦手な場合には、意外なメリットも存在します。
例えば、人の顔に左右されずに、内面や行動に注目することができるという利点があります。
また、顔を覚えることに固執せずに相手とのコミュニケーションをより深めることができます。
相手の話に集中し、質問をしたり、共感を示したりすることで、
相手とのつながりを強めることができるのです。
顔を覚えるのが苦手な場合でも、捉え方次第でメリットもあります。
まとめ
方向音痴で人の顔を覚えるのが苦手な場合は、相貌失認である可能性があります。
また方向音痴と人の顔を覚えるのが苦手なのは関係していると考えられます。
簡単に説明すると、どちらも認知が関係しているからです。
人の顔を覚えるコツは2つあります。
- 顔以外の特徴も覚える
- メモを取る
また、相手に素直に伝えることも大事なので意識してみてください。
相貌失認か気になる人は専門家の診断を受けてみてはいかがでしょうか。