方向音痴という言葉は日常でもよくつかれ、身近なものになりました。
今回はそんな方向音痴という言葉の由来や語源をみていきます。
方向音痴の由来と語源
方向音痴の由来は、音痴という言葉が変化したもの
方向音痴という言葉は、実は音痴という言葉が変化したものなのです。
音痴とは、音楽に対して感覚が鈍いという意味で使われる言葉ですが、
方向音痴は方向感覚が鈍いことを指します。
音痴と方向音痴は、同じように感覚が鈍いという点で共通しています。
方向音痴という言葉が一般的に使われるようになったのは、大正時代後期から昭和初期にかけてです。
1927年には「日本国語大辞典」に初めて方向音痴という言葉が掲載されました。
この時期には、方向音痴という言葉が社会的に広まり、一般的に使われるようになったのが理由なのかもしれません。
歴史からみた方向感覚の関係性(日本)
方向音痴の由来や語源はわかりましたが、方向感覚はいままでどのように変化してきたのでしょうか?
日本の歴史の流れから、方向感覚の変化についてみていきます。
狩猟採集社会との関係
狩猟採集民は、太陽や星、地形などから方角を判断する能力を身につけていました。
彼らは自然の環境を利用しながら生活しており、方角を正確に把握することは生き残るために重要でした。
太陽の動きや星の位置、地形の特徴を観察することで、彼らは方向を見極めることができていました。
また、狩猟採集民は移動しながら生活していたため、方角を迷わずに判断することは彼らにとって必要不可欠なスキルでした。
しかし、現代ではその必要性が少なくなったのが、方向音痴という言葉が認知されるようになった理由なのかもしれません。
農耕社会との関係
農耕社会では、水路を整備する際に方角を正確に把握する必要がありました。
水は農作物の生育に欠かせない要素であり、水路を効果的に整備することで農作物の収穫量を増やすことができます。
そのため、農民たちは土地の地形や太陽の動きを観察し、方角を正確に判断する能力を身につけていました。
このように、方角を正確に把握し水路を適切に整備することで、農作物の生産性を向上させていたようですね。
方向音痴の関係性
日本の歴史を振り返ると、狩猟採集社会や農耕社会においては方角を正確に把握する能力が重要視されていました。
しかし、現代ではGPSや地図アプリなどの技術が発展したのが理由で、方向音痴の人が増えてきたのかもしれませんね